ニューヨークが生んだ、伝説の写真家「ソール・ライター」展に行ってきました!
こんにちは。「心を楽に、シンプルライフ」です。
みなさんはソール・ライターという写真家をご存知ですか?
私は全然知りませんでした。この展示ではじめて知りました。じんわりと感動する日常の写真。そして、言葉も魅力的。
「肝心なのは何を手に入れるかじゃなくて、何を捨てるかなんだ」
写真だけではなく、何か生きるヒントがもらえるような……そういう写真展です。
ぜひこのブログでも取り上げたいと思いました。今日は、ソール・ライター展のお話です!
(写真家であり、画家でもある、ソール・ライターのアトリエ)
ソール・ライターはどんな人?
ニューヨークで1960年ころ、一流のファッション誌や、広告の写真家として大活躍していました。ある時、その華々しい仕事を捨てて、
「著名人を撮ることよりも、雨粒に包まれた窓を撮ることのほうが面白い」
と、自分のためだけに写真を撮るようになりました。それからずっとコツコツと、自分が素敵だと思う写真を撮り続けたのです。
そして、彼が83歳のときに、あるきっかけで写真集が出版されました。彼が自分のために撮り続けた日常の写真。それが大きな話題を呼んで、一躍有名になりました。
(※有名になっても、彼は変わらず写真を撮り続けたそうです)
今回の展示で、そんな彼が切り取った日常の風景を見ることができます。
展示の見所はこちらです。
ソール・ライターの写真は、構図(切り取り方)や視点が魅力です。
「日常の誰もが見過ごしてしまうような、美しい瞬間」をキャッチしています。
傘が大好きだったライター。写真でもよく登場します。そして、右は濡れた窓ごしに写された写真。
「写真を見る人への写真家から贈り物は、日常で見逃されている美を時々提示することだ」
階段ごしに見た人、
雪が降る中、傘をさしている人、
窓ごしに見た人、
……
日常に起きる一瞬、一瞬がとじこめられています。
ライターはこう言っています。
「神秘的なことは馴染み深い場所で起きると思っている。なにも、世界の裏側まで行く必要なない」
何かを得たいと思う時、人は遠くへ探しに行こうとします。でも、遠くではない、近くで素敵なことが起きている。ライターは大切なメッセージをくれました。
私は写真をじっくり見るタイプではありません。ですが、この展示ではじっくりと、思わず足を止めて見入ってしまいました。
美術館のとなりでランチしながら、振り返り。
美術展のよこの LES DEUX MAGOTS にてランチしました!
「人の背中は正面よりも多くのものを私に語ってくれる」
その通りだなあ……と感じます。背中は多くを物語っていますよね。
そして、やっぱり印象的だったのは……!キッシュのとなり写真。赤い傘がある写真でした。ポストカードがなくて残念。
(ちなみに、このキッシュとても美味しかったです!「LES DEUX MAGOTS」にて)
ソール・ライターは絵を描く人なので、写真も絵画的に見える所がありました。絵を見る感覚で、写真が見れる。素敵な展示でした!
展示の基本情報はこちらです。
- 会期 :2017年4月29日〜6月25日
- 場所:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
- 開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
- 夜間開館:毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
- お問い合わせ:03-5777-8600
さいごに。「私を好きになる人がどこかにいるかもしれない」
ソール・ライターの言葉です。
「成功は多くの犠牲の上に成り立っていると、人々は言うけど、私はそうは思わない」
「私を好きになる人がどこかにいるかもしれない。そう思うほうが、ずっと大切だ」
自分の作品を好きになってくれる人が、きっとどこかにいる!そう信じよう。何かを作る人にとって、とても励みになる言葉です。
人生を前向きに生きるヒントをもらえました。
今日もお読み頂きほんとうにありがとうございます!とても嬉しいです。みなさまにとて素敵な1日になりますように……。
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展示は、作品だけでなく、その作品に添えられた言葉を見るだけでも面白い。人生をかけて作っている方の言葉は、説得力があります。
▼草間彌生さんの展示、すごいパワーでした!
▼暮らしの手帖、初代編集長の花森さんの言葉もすごいです!たくさんメモしてあります。
いつもほんとうに、ありがとうございます!!